灯りについて

先月のことですが、マエダハウジングのデザインのお勉強会として

建築家の伊礼智先生に来て講演をしていただきました。

著書も多く、わたしも『小さな家 70のレシピ』 を以前から愛読していたので
こんな小さなリフォーム会社にわざわざ来ていただいたことに
感激と緊張でいっぱいでした。

70レシピ

新築の担当になる頃、家づくりについて悩むお客様を前に
私のほうが新築住宅についての知識が足りないと。

いろいろな本を参考にしてみましたが
伊礼先生の本はわかりやすく、細かい図面まであり
ちょっとマネできそうなことが色々書かれていました。

おかげで『質のよい住宅』の概念ができた気がします。

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八丁堀のビルの4Fのセミナールームがパンパンになるほど
設計やコーディネート以外のスタッフも参加しました。

天井が高いほうが広く感じるのは錯覚。
低い天井の良さ、メリットが沢山あること。

窓が沢山あるのがいいのではなく、その位置が大切。
光と影、高さと低さ、

などなど、興味深いお話しが山盛りでした。


私の立ち位置で 即実践したいと思ったのは
照明計画。


伊礼先生が『UFO』(笑) と呼ばれる
シーリング照明(天井に取り付ける簡易な器具)は
空間を殺す、と言われたことは

『まさに!!!』

という感想です。 いやぁ痛快。

つねづね、シーリングはなるべく採用したくないと考えている私ですが
大先生が言ってくださると勇気100倍です。

伊礼先生の手がけるお家の写真をみると
本当に天井になにも器具がついていません。
ダウンライトさえ、『どうにも仕方がない時に』とのこと。

徹底されています。
そして選りすぐりの良い照明器具を少し 必要なところに配置しています。

灯りは空間を演出する大きな大きなファクターであるのは
わかっていましたが、予算やお客様の好みにお任せして
自分のポリシーを伝えていませんでした。

個人的には 理想の照明は 若いころ留学していたフランスの照明。
それも、夜、外からみえるアパルトマンからもれる灯りが
ため息がでるほど素敵だった記憶。

向かいのアパルトマンの部屋の中で
楽しく食事をしている家族が ほのかな蝋燭や燭台の光を通して
とてつもなくロマンチックで羨望の空間にあったこと。

日本に帰ってから、なかなかその情景には出会いませんが
最近、飲食店で、少しいい感じのお店が増えてきたかなと感じます。

日本の住宅はなぜ、こんなに興ざめするような明るすぎる照明を
使うようになってしまったのか。。。

伊礼先生の講義のあと、ずっとずっと考えてしまいます。

戦中に空襲から身を守るために灯りを消していた反動から
戦後の復興で、明るいことが平和、明るいことが豊かさ、という
時代が永く続いたことも影響しているかもしれません。

夜には夜らしい、落ち着いた空間になりますよ。
と伊礼先生。 老眼だけれど 特に困りません、とのこと。


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懇親会ではお隣に座らせていただきました。

そういえば、このお店も薄暗くて、いい雰囲気でした。


さぁ、今年は照明を通して さらに素敵な空間を演出できるよう
一軒、一軒 魂こめて行きたいと思います。

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